3Dプリンタで近江鉄道220形を作る

3Dプリンタを使って作った最初の作品です。

2015年5月に引退した近江鉄道220形。
側面は種車である西武701系に似ていますが、窓部の長さ等が微妙に異なるため通常のNゲージ車両の改造では作るのは難しい車両でした。
今回は初めてという事もあり、1両で完結するお手軽なこの車両にしました。

調べて見ると220形にも色々あり、今回は前面連結器部分に切り欠きがあり、ランボードが他車より短い221号を作成をする事にしました。
いずれはスノープロウが特徴的な226号も作りたいと思ってます。

DMMに公開しておりますので、興味のある方はご利用下さい。
<221号仕様> 
http://make.dmm.com/item/341224/

<222~225号仕様>  (ランボードが長く、前面の切り欠きがないタイプ)
http://make.dmm.com/item/341226/

関連して、西武401系を改造した、近江鉄道800形用の前面パーツも公開しています。 
<800形前面パーツ>
http://make.dmm.com/item/341302/



今回のセットを組み立てるには、別途下記のものが必要です。

・動力(鉄コレTM-07)と動力台車枠(SF40)、カプラー
・グローブ型ベンチレーター(お好みのものをどうぞ) 私はあまったGMキットのものを使用しました。
・パンタ(KATO製 PS16がおススメ)
・塗料類 ※3色ラインは自作しましたが、アマギ製等も使えると思います。今後即売会等に参加する機会があれば販売するかもしれません。
・瞬間接着剤他、工具類


<セット内容>
前面2枚、側面2枚、屋根1枚、床下機器左右1セット
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早速作り方です。

①切り離し
ランナーから切り離し、不要なバリを取ります。

②洗浄
超音波洗浄機で、サポート材を洗浄します。
サポート材はロウで出来ているため、しっかり洗浄して取り除きます。

③配管等の設置
屋根上の配管がうまく表現できなかったため、プラ棒か金属線で表現します。
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※今回は配管するのを忘れていたため、サーフェイサー後に配管を設置しました。

④下地処理
サーフェイサーを吹きます。
乾いたら全体にヤスリをかけてきれいにします。
3Dプリンタ特有の線状の凹凸は、このヤスリがけできれいにしておきます。
屋根などカーブしている所は特に入念にヤスリがけします。
削りすぎたら、サーフェイサーを再度吹いておきます。
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⑤塗装
・屋根のグレーを塗装し、フラットクリアを吹きます。
・車体は前面の黒→白→銀の順で吹きました。
・最後にラインと行先をデカールで貼ります。
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-------今はここまで。

このあとトップコートを吹いて、ガラス窓を入れれば完成です・・・なかなか天気が悪くて進みません・・・


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3Dプリンタを使った鉄道模型について

これまで、Nゲージの改造を多数行ってきましたが、やっと3DプリンタがNゲージでも実用に耐えうる精度まで向上してきました。

まだまだNゲージ界では様子見ムードな部分もありますが、自作好きな私としては、どんどんチャレンジして行ければと思っています。

このブログでは、自分が欲しいと思っていたものを3Dプリンタで作る様子を紹介してゆきます。
一人でも多くの方が、3Dプリンタ等新しい事に挑戦したり、自作模型も面白そうだなと思ってもらえれば幸いです。

ここで紹介している3Dデータは、DMM.make 順次UPする予定です。
http://make.dmm.com/market/ で、武蔵模型工房とご検索頂くと公開しているものを購入頂けます。
※会員登録は必要ですが、申し込めばプリント品が送られてきますので、とても簡単です。
「ちょうどコレ欲しかった」 という方がいらっしゃいましたらご利用下さい。


さて、気になる3Dプリンタで造形したものの完成度ですが、DMMは0.2mm単位までOKのため、
ランボードや側面のハシゴなど細かい表現まで出来て、十分実用に耐えうる精度と思っています。
強いて言うならば、平面を印刷すると、横向きにわずかに筋が入りますので、気になる人はヤスリで整えると良いです。
また、曲面は筋が目立ちやすいので、ヤスリがけすると滑らかで綺麗な仕上がりになります。
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あとは、お値段ですね。
送料も込みという事もありますが、小さめの部品でも比較的お高いです。
まあ、これから値段が下がるか、造形精度が向上していくでしょうから、今は我慢ですね。

数年前までは個人で3Dプリント品を簡単に入手することは困難でしたから、この先数年でどんどん変わっていくと思っています。
もっと手軽に利用できるようになる日も来ると思いますので、今から色々と挑戦しておかないといけませんね。


さて、データの作成方法ですが、ご存知の方も多いと思いますが、ネコパブリッシングの 
「鉄道模型モデリング 3Dプリンタガイド」を参考にしています。
この1冊があれば一通り作成できます。
詳しくは本を見て下さい。
あとは本人のセンス次第ですね。



さて、実際にやってみた感想も交えて組み立てまでの工程を紹介いたします。

①洗浄
3Dプリントデータは、プリント時に形状を維持するためにサポート材というものを使用しており、ロウで出来ているためしっかり洗浄しないと塗料が乗らなくなります。
私は洗浄に 超音波洗浄機 を使用しています ・・・・ヨドバシで5000円程度でした。
※小さめのものなら2000円台からあるようなので、1台持っておく事をおススメします。
私は洗浄機に入れて6分程洗います。スイッチを入れるとモヤのようにサポート材が浮き出てきます。
3分洗って、水を代えて3分洗う、最後に流水で洗い流すときれいになります。
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ちなみに洗浄機がない場合は、小さいパーツを壊さないよう気をつけて、歯ブラシを使ってお湯の中で洗剤を付けて洗うと良いようです。


②接着
合わせ面を軽くヤスリで整えます。
端面は造形の関係で若干凹凸がある場合がありますので、平らにしておきます。
接着はサラサラ系の瞬間接着剤を使用します。
造形品はアクリルのため若干柔軟性がありますので、合わせ面全てに接着剤が行き渡るよう、慎重に流し込みます。


③表面処理
3Dプリンタは構造上印刷方向(横向き)にわずかな線が入ります。
また、曲線部は線が目立ちやすいため、軽くヤスっておきます。
接着剤のはみ出しもこの段階で修正しておきます。


④塗装
アクリルはそのままでは塗料が乗りません。
アクリル対応のサーフェイサーがプライマーを使用します。
※私はタミヤのファインサーフェイサーを使用しています。

乾燥後、細部をヤスリがけして塗装します。
塗装は、通常のプラモと同様にできます。

★サーフェイサーを吹いても、塗装用のマスキングテープを切る際等にカッターで傷を付けると剥がれる事があります。
実際にマスキングテープを剥がす際に端っこが少し剥がれてしまいました。


金属キットに比べて、瞬間接着剤でプラモ感覚で組み立てが出来るためとても簡単です。
まだ体験していない方は是非一度やってみてください。


ちなみに・・・3Dプリンタで作るのに、「なぜ一体成型せずキットのようにバラバラに作るか」疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

答えは、現段階での技術面の問題と思われるのですが、造形時に平面(上面)はきれいにできるのですが、裏面や側面は、印刷スジのようなものが入ってしまい、きれいにできません。
また、立体になると体積を食いますので費用があがるようです。
キレイかつ安く作るには、GMのキットのように平べったく造形して、自ら組み立てるのが良いようです。
※元の図面は1両分立体で作成するので、展開図に変形させる必要があり手間です・・・いずれ立体状態でも安くキレイに作れるようになれば、そのままで造形したいですね。